「報道2001」中国の反日教育の実態明かす
 まず中国の教師向けの指導マニュアルについての説明。

 南京事件については、以下のように生徒に指導するよう書かれてあるそうです。
 「この世のものとも思えぬほど悲惨な大虐殺を示すとともに、日本帝国主義に対する深い『恨み』を心に刻ませる」
 この「心に刻ませる」という言葉は、中国語では「牢記」という文字で表されていて、これはものすごくきつい言葉なのだそう。

 マニュアル付録のCD-ROMには「模範授業」の映像が入っており、そこでは「日本軍が人殺し、放火など凶暴なことをした」という歌を授業で流し、その歌詞を生徒に復唱させたりもしていました。
 マニュアルにはさらに、「教師は心を日本に対する恨みでいっぱいにしてから授業に入るようにすること」といったことまで書かれてあるのだそう。

 原口一博氏(民主党)や櫻井よしこさんは「中国がやってるのは『歴史教育』でなく『思想教育』」と言ってたけど、まさにその通りだなと思いました。
 つーか、こんな教育を受けた子どもに「反日になるな」と言う方が無理ですよ。

 中国共産党の代弁者として、おなじみ野田毅元自治相(日中協会会長)、そして宮崎公立大教授の王智新が出演(二人ともスタジオ出演じゃなく中継でした)。

 中国人の教授って最近いろんな人がテレビ出てるけど、王氏はかなりきつかったです。
 「中国の教科書は行き過ぎでは?」と言われても、「それが事実であれば、もっともっと教えなければいけない」と返してました。「中国における事実」は所詮は「中共に有利なように歪曲した事実」でしかないのに。
 
 とは言え、王氏は中国人だから中共擁護は仕方ないでしょう(ただ、こんな人物を公立大の教授として雇ってるのって、どうなんでしょう。しかも専門が「教育学」ですって。宮崎県民は税金の使われ方について怒らないといかんのでは?)。
 が、日本人である野田毅が日本より中共を擁護するのってどうよ?選挙区の皆さん、次の選挙では絶対にこの人を落として下さい。

 野田の電波もひどかったけど、もっとひどい(というか笑える?)王氏の発言を中心にメモ書きしてみます。詭弁だらけで驚きますよ。


●南京事件について

 櫻井よしこさんが中国国民党が欧米人(ティンパーリ)にお金を払って「南京大虐殺」についての本を書かせて、世界に宣伝させたという話をしたところ……


「ティンパーリにどこから金が支払われたというのか。根拠のないことを言わないで下さい」

櫻井
「国民党の国際宣伝部の担当者である曽虚白(そ・きょはく)が自伝の中でそう書いているんです。『ティンパーリは理想的な中国の広報のための人物だった。ティンパーリを通してスマイスにお金を使って書いてもらった』と書いてあります。もっと勉強なさって下さい」


「……調べてみます」

野田
「日本も日露戦争の時、謀略や工作をやった。他国を味方につけようとした。中国もやって当たり前」

黒岩
「野田さん、他人事みたいに言われてますが、日本がそんなふうに(事実を曲げて)伝えられてることはどうなんですか?我々は当事者ですよね。野田さんの中に怒りが感じられないんですが」

野田
「私はこういう問題をずっとやって来たから。大事なのは中国の多くの人がそれを史実と思い込んでる。喧嘩状態で言っても進まない……」


●中国歴史・教師用指導書より
 日本の右翼勢力が南京大虐殺の真実を隠し、侵略の事実を消し去ろうとする企みに対して、常に警戒し、ファシズムの復活を警戒するようにする。


「この文の最初にある『日本』という二文字を消したら、皆さんどうですか?ファシズムに警戒するのは当たり前じゃないですか?『日本』と書いてあるから皆さんは怒ってるだけでしょ」

 一同、一瞬固まってしまう。「は?何言ってんの?」という感じ。

黒岩
「そうでなく、なぜ今あえてこれを言うんですか?そういう一般論でなく、今こういうことが書かれてあることについて、どう思いますか?」


「ファシズム復活は警戒して当然でしょう。皆さん、そういうコンセンサスがなかったら、今日は話はできません」

黒岩
「そんなことは言わずもがなじゃないですか!(苦笑)」


「それはあなたがそう思ってるだけであって……」

 ごちゃごちゃ詭弁を弄する王氏。スタジオは皆、脱力。この後、野田による中共の代弁が続く。


●中国の歴史教科書(中学)より朝鮮戦争について
 1950年、朝鮮戦争が勃発した。アメリカ帝国主義は横暴にもいわゆる「国連軍」を指揮して、朝鮮を侵略した。彼らは38度線を越えて、まっすぐ中国辺境まで攻め上り、わが国の安全をひどく脅かした。

黒岩
「野田さん、これ、事実と違いますよね」

野田
「我々の論理で見たら、そうだと(違うと)思います。日米の立場から見たら、これとは逆になってますよね」

 黒岩以下、「何を言い出すのかこの人は!」という感じの反応。


「これが事実かどうか、解明する必要があります」

櫻井
「解明されてるんですけど(笑)」


「議論の余地があります。中国の国境まで被害が及んだことを考えてほしいです」

 櫻井さんが朝鮮戦争の経緯を説明。当時のアメリカ・韓国などの情勢から金日成が南進を決意したこと等。

櫻井
「中国は100万もの軍を投入したんですから、逆襲されるのは当然でしょう。事実でないことを書いているのに、解明が必要と言うのはおかしい。(取った行動が)正しいか間違いかの前に、事実は事実として認めるべき」


●中国の歴史教科書(中学)よりチベットについて
 中国人民解放軍は、1951年5月、チベットを平和的に解放した。

櫻井
「中国はいきなりチベットに攻め込んだ。チベットは世界で一番古いと言ってもいい中立国。人口は600万人。同じ中立国と言われるスイスもそれぐらい。スウェーデンも。もう少し人口が多いですが。その人たちを少数民族と言って、例えばソ連が接収してたら大変なことです」

 以下、櫻井さんがチベット人が中共に抵抗したことや、中共が漢民族をチベットに大量に送り込んで民族浄化を行っていること等を説明。
 すると王氏は、櫻井さんが「750万人もの漢民族をチベットに送り込んだ」と言ったことについて、数字がおかしい、あなたは簡単な足し算もできないのか、と細かい反論を始める(スタジオの皆も、見てる私も、王氏が何を言いたいのかさっぱりわからず)。

黒岩
「(見かねて)王さん、平和的に解放したというのは事実なんですか?」


「チベット動乱は1951年より後のことです。前後させないで下さい。1951年には平和的に解放した」

黒岩
「解放したというのは、誰から解放したんですか?」


「国民党から解放しました。もしチベットが平和的解放でないと言うなら、平和的に解放した広州、四川などはどうなるのか。それらも違うと言うんですか?」


●天安門事件が中国の教科書には載ってないことについて


「天安門事件は10数年前のことだし、総括しなければならない。まだ整理されていない」

黒岩
「中国共産党にとって都合が悪いことだからですか?」


「党のことより国全体のことを考えてるんです。意見が分かれているので」

原口
「なぜ元寇について書かないんですか?中国は自分に都合の悪い歴史は消すんですよ」


「そんなことはありません。文化大革命について書いてないと言われると思って、今日はフリップを作ってきました。皆さんに言われる前に先に出します。(フリップに教科書の中身らしき物の写真が貼り付けられてる)このとおり書いてます。毛沢東の個人崇拝、江青のつるし上げなど、書いています。書いてないのでなく、あなた方が情報を知らないだけです」


 でもその教科書の中身らしき物、遠すぎて&細かすぎて、文字とか全然見えませんでした(見えても中国語わからへんけど(^_^;)。掲載写真も粗くてよくわからなかったし。どっちにしろ、「死傷者何千万人」とかちゃんと数字を書いてるとは思えませんわ。
 それに毛沢東がどうの江青がどうのって、いわば内輪の事件でしょ。それより、他国に攻め入った事実(元寇、朝鮮戦争、チベットetc)を全く書かない、あるいは曲げて書く、これらはどうなのよ?と、王氏には言いたいですわ。

 また、王氏は「最近の中国の教科書は変わってきてる。教科書は複数あって検定制度もある」と言いましたが、独裁体制下の検定制度がちゃんと機能してるとは思えません。
 たとえ教科書の中で反日の記述が減ってきているとしても、7/2付のエントリー:池田市人権パンフレットで書いたように、教える側の体質が変わらなきゃ意味ないでしょ。「日本帝国主義に対する深い『恨み』を心に刻ませる」という教師指導マニュアルが生きてる以上、何も変わりませんよ。

Posted by くっくり 00:45 | TV番組内容紹介 | comments (14) | trackback (0)