新憲法草案・防衛白書・台湾……
 今日の産経、一面は↓この記事。昨日の東京裁判特集といい、気合い入ってますなぁ。

【戦後60年 歴史の自縛】(1)内閣改造直後に突然「村山談話」/少数で決めた「侵略」の謝罪
 戦後、六十回目の八月十五日がやってくる。「一億総懺悔(ざんげ)」から出発した日本人の戦争への反省は、いつしか謝罪へと変わった。だが、中国と韓国は、歴史認識問題を対日カードとして使い続けている。終わりなき「謝罪」はどのようにして始まったのか。戦後六十年、日本を自縛してきた「亡霊」の正体を検証する。

 朝日は↓この記事が一面トップでした(大阪版。全国版もたぶん)。

自民党が新憲法草案の条文案公表 「自衛軍」の保持明記
 自民党の新憲法起草委員会(委員長・森前首相)は1日、新憲法草案の条文案を公表した。現行憲法が制定されてから、主要政党が条文の形で改憲案をまとめたのは初めて。焦点の9条は平和主義の理念は維持しつつも、「自衛軍」の保持を明記。自衛軍は「国際的に協調して行われる活動」にも参加できるとして、海外で武力行使を伴う活動にも加われる道を開く内容になっている。

 「わしら、血ぃ流したないねん。カネやったらいくらでも出すさかい、あんたらわしらの代わりに戦こうてぇや」じゃ通用しないというのは、もはや世界の常識。勝手な時だけグローバルとか言ってちゃダメよ。
 ましてや国連安保理常任理事国入りを希望する大国・日本が(たぶんもう無理だけど)いつまでもそんなワガママ言うとったらあかんでしょ。

 それとも朝日は「軍」という言葉自体が怖いんかね?
 「自衛軍」でビビってるようじゃ、「国防軍」とか言われたら、きっとその場で気絶ですな。お笑いコンビ「レギュラー」の西川くんみたいに、直立不動で気絶!(≧▽≦)
 戦後60年を経ても、朝日の「軍靴の足音が聞こえる病」は治るどころか、ますますひどくなる一方?
 もっと日本国民を、自分たちを信じろよ。

 しかし、「自衛軍」って何かハートにグッと来ませんわ。うまく説明できんけど、昔の特撮映画に出てくる「地球防衛軍」みたいな、何かフィクション臭さが残る印象。
 「国防軍」の方がよほど安心感がありますわ。頼もしくて、いかにも国を守ってくれそう。
 まあ語感の問題と言えばそれまでですけどね。大事なのはあくまで中身ですし。

 ↓これも朝日の記事。

戦後60年決議、衆院で採択へ 「植民地支配」盛られず

 意外や意外、社民が賛成に回ってますね。どうしたん?
 んで、最後にさりげなく共産党を持ち上げ?!

 共産党は「植民地支配」や「侵略的行為」が入っていないことを理由に反対に回った。

 近頃の朝日、どんどん赤旗と区別がつきにくくなってるような。
 ちなみに赤旗には今日、↓こんな記事が。

核兵器廃絶へうねりを/原水爆禁止世界大会 科学者集会開く

 北朝鮮の核問題がメインテーマである6カ国協議がまさに佳境に入ろうかという時にもかかわらず、相変わらずアメリカだけを非難。北朝鮮の「き」の字もない。
 やはり彼らにとっては、中国やロシアや北朝鮮の核は「きれいな核」のようです。

防衛白書、中国軍事力の増強注視の必要性を指摘(読売)
 防衛白書 中国の軍事動向注視(NHK)

 正午のNHKニュース見てたら、今年の防衛白書が特に中国について詳しく分析している点について、記者が「結果として中国にさらに軍拡を進める結果になる恐れもあります」とコメント。
 はあ?何を中国の代弁をしとんねん。
 それともあんた本気で思ってんの?「中国の脅威?そんなの考えすぎですってば〜。中国を刺激するようなことはやめましょうよ〜。ヤブヘビになったらどうしてくれるんですか〜(T^T)」……とか何とか。

 件のNHK記者とは全く別の意味で「中国を恐れる必要はない」と言っているのは、台湾の陳水扁総統。↓

陳水扁:北京の統一戦線にノー、日本との関係を重視(大紀元時報)
日本と日本人に対する期待

 最後の質問、日本との関係について陳総統が強調したのは、「日本は台湾にとって最も良い友人。台湾と日本とは、最も良い価値のある、経済的かつ民主的で安全な同盟の道筋。両国の関係が更にいっそう密接になることを期待しています」と陳総統は述べた。

 世界の健康大会で日本が台湾を支持したこと、愛知万博で台湾の観光客にビザ等の優遇措置をしてくれたことに感謝を表明し、ビザ免除の措置が恒常化するよう希望した。彼はまた、米国と日本が中国の「反国家分裂法」に強い関心を持ち、更に日本が米国と力を合わせて欧州連合の中国への武器輸出解禁に反対したことについて謝意を表明した。

 29日から予定している第15次日華漁業交渉については、彼はこの会議が有効な結果を収め、これまでの異なった見解が解決することを切に希望している。しかし同時に指摘したことに、漁業問題には、干渉、漁業権、及び主権の問題があるため、デリケートで複雑であり、短期間の内に解決するか、或いは一同が満足することはないとしている。最後に、中共を恐れる必要はないと日本人に呼びかけた。

 反日の中国とは国交があるのに、親日の台湾とは国交がない。ねじれてますよね。
 その台湾の総統府は7/30、公式HPに「台湾」を付記。従来の「中華民国総統府」表記を「中華民国(台湾)総統府」と変えました。英語で言うと、「Republic of China(Taiwan)」。
 陳総統も今日(8/2)、「中華民国は台湾だ」と述べました。台湾の「国号」である「中華民国」が中国大陸とは分断されて台湾だけにあることを、初めて歴史的に明確に定義づけたのです。

 日本政府の思惑はともかくとして、中国よりも台湾に親近感を覚えるという日本国民は、数年前に比べたら格段に増えていると思います。
 誰だって、「お前なんか嫌いだ」と敵意丸出しの人より、「仲良くしましょう」と手を差し伸べてくれる人の方と付き合いたいですもんね。

 台湾ドラマも静かなブームになってるようですしね。NHKも民放も韓国ドラマより台湾ドラマをもっと放映なさいよ。「流星花園」(日本の漫画が原作)、前に深夜に関西ローカル(朝日放送)で何度か見たことありますが、けっこう面白かったですよ。

 まーとにかく、今夜も心の中で叫ぶ私。「台湾がんばれ!」\^o^/

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Posted by くっくり 01:51 | 北東アジア | comments (13) | trackback (3)
細切れぼやき
■「市販本新しい歴史教科書改訂版」&「市販本新しい公民教科書新訂版」

 もう読まれた方も少なからずいらっしゃるようで。
 私も4年前の市販本を大切にとってますので、どこがどう改訂されたのか、早く読み比べたいです。
 ところが私ときたら、仕事が繁忙期に入って本屋行く暇すらありません(でもブログでぼやく暇はある?(^_^;)。読めないまでもとりあえず購入はしておきたいんですけどね。本屋さんでどういう扱いをされているのかも見てみたいし。

 扶桑社の新刊案内「市販本新しい歴史教科書改訂版」より
 扶桑社版教科書が、4年ぶりの大改訂をへて市販化。ぜひ、虚心な目でその内容を読んでみてください。本当に、これが「問題教科書」なのかどうか。それは、読めばおのずとわかるはずです。旧版から文章・図版などを一新。オールカラーでより平易で多彩な内容に仕上がったこの2冊で、日本の歴史・公民がわかります。

 皆さん。もし街頭で反対署名活動など見かけましたら、この市販本を片手に、「あなたはこの本を読まれたんですか?どの箇所が『戦争賛美』なんですか?」とツッコミ入れてやりましょう。
 アマゾンでは早くも左と右でバトルの予感!?(^_^;


■ABC朝日放送「ムーブ!」

 番組改変報道資料流出 自民、朝日の取材拒否 「経緯説明なく疑念」
 夕刊紹介コーナーにて。朝日放送の男性アナがこのニュースを「自民党が朝日新聞を締め出しです!」と(なぜか)嬉々として紹介。

 「福岡さん、これどうですか!」と振られたコメンテーターの福岡政行、非常に困った顔をしながら、「これ、あまり語れない部分もあるんですが……、現物のテープの起こしが朝日新聞から現代に流れた、と。……取材拒否する政治家も政治家。朝日もちょっと……、取材の秘密を守ってもらわないと……」とモゴモゴ。いつもの歯切れ良さが微塵もない。

 それより何より、なぜもう一人のコメンテーター・勝谷誠彦さんに振らんのや!勝谷さんも何で割り込んででもコメントせえへんかったんや?!

 ちなみにこの男性アナは、ずっと以前、朝日が取材テープを持ってるという報道が最初に流れた頃に、やはり嬉々としてこんなコメントしてました。
 「やはりテープは存在しました!朝日に軍配が上がるようです!」……まるっきりアホや。


北朝鮮に拉致された日本人名簿の虚実(朝鮮日報)

 「特定失踪者問題調査会」批判ですか。日本より遙かに多くの自国人が拉致されていながら、政府も民間も全くやる気がない韓国に言われたくないんですけど。
 最後の段落でようやく理解できた。結局これが言いたかったのね。

 拉致問題に対する一部の日本人の行動は、確かに正常とはいえない。ここのところ、これらのうちの一部が、歴史を歪曲した「扶桑社の歴史教科書」の普及をリードしている点も、尋常とは思えない。

 何でもかんでも「扶桑社の教科書」叩きに結びつける手法は朝日新聞と一緒ですな。

 韓国の新聞と言えば、7/28に新しい「新聞法」と「言論仲裁法」が施行されたんですよね。反政府系の大手紙(朝鮮日報もその一つ)に厳しくし、親政府系の弱小紙を支援するという、政府による言論介入と言ってもいい法律。
 それでなくても言論の自由が制限されてる国なのに、これでますます……。

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Posted by くっくり 01:45 | 細切れぼやき | comments (1) | trackback (0)