『正論』特集〜世界の「反日レッド・ペーパー」研究
 11/29付拙ブログ「産経がNYタイムズを批判〜オオニシ記者も実名で登場」で、産経の古森義久さんの署名記事を紹介しましたが、今月号の「正論」に、これをグレードアップしたような特集が載ってます。

 題して……

■世界の「反日レッド・ペーパー」研究
 〜日本悪玉論を喧伝する国際偏向報道に反撃を〜

 見出しはこんなふうになってます。
 ●フランス「ル・モンド」「アルテ」
  (筑波大学名誉教授・竹本忠雄)
  ・これ以上ない民族への罵倒記事
  ・「反日言論テロ」を幇助するのはだれだ!
  ・「プロパガンダ」以上の根深さ

 ●アメリカ「NYタイムズ」「ワシントンポスト」
  (産経新聞ワシントン駐在編集特別委員・古森義久)
  ・アメリカ大手紙の論調が同盟敵視の中国とダブる不思議
  ・安倍長官、麻生大臣をも断罪、糾弾
  ・「現実」は日本にとっては幸い

 ●中国「人民日報」「国際先駆導報」
  (産経新聞中国総局記者・野口東秀)
  ・衝突と対話
  ・糾弾の雨あられ
  ・経済に影響か否か
  ・にじむ大国の自信
  ・安倍官房長官への警戒露に

 ●韓国「ハンギョレ新聞」
  (大阪経済大学助教授・黒坂真)
  ・「東アジア共同体建設」と連動した靖国参拝批判
  ・危険な「憲法九条はアジアの財産」論
  ・反日宣伝は「主体革命偉業」への協力だ

 ●ドイツ「シュツットガルト新聞」
  (エッセイスト・川口マーン恵美)
  ・傲慢にしか聞こえない首相談話
  ・「南京大虐殺」「従軍慰安婦」はギリシャチーズではない!

 中国や韓国の新聞がありもしないことを書いて日本を攻撃してくるのはもう慣れっこですが、フランスやドイツにおいても、それに勝るとも劣らないひどい新聞が存在しているという現実を突きつけられました。

 しょっぱなのフランス「ル・モンド」について書かれた竹本名誉教授の論文の、ほんの最初の方を読んだだけで、もう私は怒り心頭になってしまいました。
 先月の紀宮さまのご成婚にまつわる記事なんですが、まあ皆さん、読んでみて下さい。

 まず、御結婚については、「フランスの朝日新聞」ことル・モンド紙が、折紙つき反日特派員フィリップ・ポンスの筆名で、「日本の菊のカーテンの奥」と題する長文の罵倒記事を17日付で公にした。要旨はこうだ(括弧内筆者注)。

<本来なら現代日本史の一隅に片付けられて終わるはずの紀宮の結婚は、程なく女帝誕生もありうるこの国で、破天荒の意味を持つに至った。女帝に対して男系天皇論者たちは躍起になって反対し、妾制度復活まで持ち出されるほど。その在位が日本の転落と一致した明治天皇も、大正天皇も妾腹だし、日本の歴代天皇の半分もそうらしい。天皇制はアナクロニズムで、日本人にとって飾り物にすぎない。左翼(つまり、ル・モンド)からすれば軍国主義の延長、平等権利への違憲そのものだ。勿体ぶった皇室に嫁いだ天下の才媛は、ミチコ、マサコ、キコと、みな人生をめちゃくちゃにされて、ただひとり助かったのが、今回皇居を去ったサヤコ姫なのである。米占領軍のおかげで戦争責任を免れた昭和天皇は、大知識人・加藤周一の言葉をかりれば「君民一体」どころか「君民分裂」を招いた曖昧な人物で、アキヒトとミチコが人民との絆を更新すると思いきや、マサコ妃の鬱病でそれも吹っ飛んだ。もはや有難味のない天皇は、「人民不在社会の浮き上がり」にすぎない。その存在を押し隠す濃霧を裂き、男系(ファロクラシー=男根系)天皇制を打ち破るところまで、はたしてミチコは行きつくだろうか…>

 およそ一国の名誉をこれほどまでに踏みにじった言辞があろうか。極左学生のチラシではない。世界中にばらまかれた一応知名紙の論評である。個人に対しても名誉毀損の成り立つ民主主義国際社会で、これだけ面罵されても日本という国は何もいえないのだろうか。
 今度も外交筋が何か言ったという気配はない。何か事あるごとに、在留邦人の間では、どうせ大使館は何もしないのだろうとささやかれている。いったいフランス人はどう受け取ったのだろうと周囲に当たってみると、皇室については本当のことは誰も知らないのだから、こんなものかとおおかた真顔に受け取っているという。なるほど、その狙いあっての中毒化なのであろう。

 これはほんの一例にすぎない。テレビもじゃんじゃんやっている。11月2日には、高視聴率の独仏共同「アルテ」局が、竹島は韓国の領土という驚くべき放映を、たっぷり30分は流した。

 「ル・モンド」が反日新聞であることはずいぶん前から知ってたけど、まさかここまでひどいとは。
 テレビ局「アルテ」もひどいです。長くなるので引用しませんでしたが、君が代斉唱の卒業式の光景を写して「日本の軍国主義シャンソン」と決め付けてたのだとか。
 はぁ?フランス人は行事で国歌を歌わへんのか?それにあんたらの国歌の歌詞の方がよっぽど軍国主義ちゃいますか?

 日本の、例えば朝日新聞なんかが事実に反する記事を載せていた場合は、私たちはすぐに抗議することができます。
 が、海外の新聞だとそう簡単にもいきませんよね。
 抗議するにもまず言葉の壁がありますし、そもそも海外の反日新聞が日本の、それも購読者でもない一民間人の言葉に耳を傾けてくれるかどうか?

 それ以前に、日本に住む私たちはそういった記事の存在に気づくこと自体が少ないですよね。
 アメリカや中国、韓国など、比較的日本と利害関係が深い国で日本がどう報道されているかというのは、日本のメディアでも時々伝えられますが、もうそれ以外の国になると伝えられること自体ほとんどないわけで。
(韓国の「朝鮮日報」や「中央日報」などはネットで日本語版が配信されていますが、こういう新聞は限られている)

 中国、韓国は官民挙げて、世界規模での反日活動を展開しています。
 私たち日本人も手をこまねいてないで行動を起こさなければなりません。
 本来なら日本政府がやるべきことですが、彼らはあまり動いてはくれません。やはり私たち“民”が草の根的に動くしかないのでしょうか?

 などと言うと、「そんな大人げないことをするのはどうか。相手と同レベルに堕ちるだけで、かえって日本人の印象を悪くするのでは?」と反論される方が時々おられます。
 が、「沈黙は金」という言葉が通用するのは日本国内だけです。国際社会は、日本が「黙っている」=「事実と認めた」と思うでしょう。
 このまま黙っていたら、中国や韓国(や反日日本人)が捏造した日本の姿が世界中にすっかり定着してしまうのではないかと、気が気でなりません。

 ある事象についての知識が全くない、真っさらな状態のところへ、「真実はこうだ」と吹き込まれたら、よほどへそ曲がりな人でない限り、それをすんなりと信じてしまうでしょう。たとえそれが真実でなくても。
 先ほどの「ル・モンド」の皇室記事に対するフランス人の反応が良い例です。

 かと言って、私たち“民”が個別に各国のメディアに抗議をしたところで、やはりあまり効果は望めないだろうし、じゃあどうすればいいんだろう?……と悩んでいたところ、ドイツ「シュツットガルト新聞」について書かれた川口マーン恵美さんの論文がヒントをくれました。

 こうなると、日本政府や外務省が明確な反論を避けている限り、「日本国民は今日もなお帝国主義を肯定し、日中戦争や第二次世界大戦での残虐行為を正当化し、反省の色がないどころか、戦犯の極悪人たちを奉っているのだ」という認識が事実として全世界に浸透していくことになる。断っておくが、シュツットガルト新聞は左翼紙ではなく、どちらかといえば保守的な新聞である。そんな地方紙まで、日本の過去を巡ってはこうした報道をする。日本人は、海外でのこの実情を知っているのだろうか。

 私たちに欠けているものがあるとすれば、それは成熟度でも、反省する能力でもなく、アピールであった。まず、日本人が過去と真摯に取り組んでいないというのは真実ではない。また、今の日本に帝国主義や軍国主義が根付く土壌はない。官邸や外務省が、その明晰な頭脳を用い、外国に向けて事情説明をする気になれば、極東軍事裁判の不当性や、中国や韓国の行っている反日政策、南京陥落や慰安婦に関する日本側の認識などを情報として織り込むことさえ、それほど難しくはないはずだ。これらを明確に論証すれば、いくつかの誤解は確実に解け、日本に対する理解度は今よりもはるかに改善されるだろう。これ以上効果的で、安上がりな広報活動はない。

 海外が相手の場合は個々人が草の根的にやるよりは、やはり政府に一括してやってもらった方が効率的かつ効果的。何とか政府を動かすしかないですね。

 先の内閣改造によって幸い、官房長官には安倍さんが、外務大臣には麻生さんが就任しました。
 「日本に対する理解度を深めてもらうよう国際社会に向けてもっと広報活動をして下さい」「各国メディアの報道を注視して下さい。そして日本について事実に反する記述を見つけた時は必ず抗議をして下さい」といった要望は、これまでよりもずっと聞き入れてもらえる環境にあると思います。

 ということで、リンク貼っときますね。
 (「結局は草の根かよ!」って責めないで〜(T^T))

 ・官邸HPご意見募集
 ・外務省HPご意見・ご感想コーナー


 ……話は変わりますが、今日の産経朝刊「談話室」(読者投稿コーナー)に興味深い記事が載っていました。
 併合時代を知る韓国人女性の言葉を紹介した、日本人男性の投稿です。
 WEB版にないので自分で入力しようと思ったんですが、その前にmumurさんに全文UPされているのを発見しました(ラッキー(^_^;)。

韓国の老人が語る日本統治の真実

 韓国人女性の言葉の部分のみ引用させていただきます。
日本の統治時代は生活が安定し、お互い親戚同士のような付き合いをしていた」
「特に学校の日本人先生には本当によくしていただいた。 先生が日本に帰るとき親も泣いて見送った」
「貧しくて授業料が払えない生徒からはお金を取らなかった」
「子供を学校に行かさない親には先生が説得に行った」
誰もが教育を受けられるように学校をいっぱいつくった」
「学校では日本語を強制するのではなく、むしろ積極的にハングルを教わった

 併合時代を知る韓国人は、むしろ親日が多いのではないか?という気がします。自国政府やメディアがこれでもかというほどに日本を叩いている姿を見て嫌悪している人も、意外と多かったりするんじゃないでしょうか?
 ただ、台湾と違って韓国は「それ」を言えない社会なんですよね。

 併合時代を知る韓国人はどんどん減っていってます。日本でもやはり併合時代を知る人はどんどん減っていってます。
 「日本人と韓国人は(基本的に)上手くやっていた」という事実を知っている日本人、韓国人はいったい今どのぐらい存在しているでしょうか?

 韓国と違って言論・表現・報道の自由が保障されている私たち日本人は、書籍やネットを通して事実を知ることは可能です。が、わざわざ書籍やネットでそれを知ろうとする人はまだまだ少ないでしょう。
 日本でもテレビや新聞といった媒体では、まだまだ歪んだ伝え方がされています。一部を除けば、はっきり言ってどこも「併合時代の韓国人は日本人によってひどい目に遭わされた」の大合唱です。
 そう、実は日本もまた韓国と同様に「それ」を言えない社会なのです。
 
 もちろん韓国よりはずっと規制は緩いでしょう。
 それでも、例えば、大ヒットした『マンガ嫌韓流』が一部論壇を除いてほとんど黙殺されてしまってたりするのを見るにつけ、この国には本当の意味での自由はまだまだないのでは?と思えてしまったりするわけで。

 早くこういった体験者の真実の声が、産経だけでなく他の新聞に載る日が来ることを、あるいはテレビの電波に乗る日が来ることを、心から願います。

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Posted by くっくり 02:20 | マスコミ | comments (17) | trackback (2)