________________________________________________ 05/05/10(火)■読者石井様のメール
くっくり様へ 昨日の「ぼやき」より
>■<尼崎脱線事故>当日にJR親ぼく団体酒宴 民主議員も参加
> 梶原康弘衆院議員は民主党のJR福知山線事故対策本部のメンバー。
> にもかかわらず、あまり叩かれてませんね。日本のマスコミは民主党びいきだから?私はこの議員の記者会見も含め、この問題を取り上げた番組を数本見ましたが、議員よりマスコミに疑問を抱きました。
「懇親会を中止すべきだったか」「議員の出席は是か非か」「ビールを口にしたのかどうか」といった議論ばかりで、一番肝心な疑問点を誰も指摘していないからです。
私が記者会見の場にいたら一言、
「懇親会で現場の率直な声を聞いたというが、具体的にどんな意見が出たのですか。それを公表して下さい」
そう議員に質問します。
懇親会でのJR現場職員との一問一答を原稿に起こし、念のため出席者にFAXなどで内容の確認を取ったとしても、3日とかからないはずです。
本来ならその段階で公表なり国会で取り上げるべき「現場の意見」をなぜ議員は10日以上経った記者会見の場においてさえ明らかにしないのでしょうか。
自ら聞き出した「現場の声」をまとめていたのであれば、懇親会に出席して食事を共にしていたとしても、必ずしも非難には値しないと私は思います。事故の原因究明や今後の対策に有効な意見を聞き出していたのならむしろ評価すべきでしょう。
議員がそういった対応を取れないのは、やはり「現場の率直な意見」を聞くようなことはしていなかった(つまり嘘をついている)、と取られても仕方ないでしょう。
記者会見にどんなマスコミが参加していたのかは承知しませんが、プロのくせに私がここに書いたような本質的な質問をしないことに不信を覚えます。
「あまり本質を突いた質問はしない」との了解の上で記者会見したとは思いたくないのですが。
ついでにもう一つ、>「会社人間」になることを是とせず、個人主義を是としてきたここ数十年の風潮に原因があると思います。学校現場でも今、そのように教えてますよね。
私は「会社人間」より「個人主義」を重視すること自体は時代の流れだと思います。
ただし「職場に忠実であれ」は旧い考えとなっても、「職務に忠実であれ」ということは普遍の原則としてあると思います。
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くっくりの雑感〇(^(工)^)〇
言われてみれば確かにマスコミの質問の仕方、おかしいですね。
私は、梶原議員が「食事に箸はつけてないが、ビールを口にしたのは確かだ。軽率だったと反省してる」と言ってるのを見て、何だか違和感を覚えました。
「ビールを飲んだことは悪かった。でもそれ以外は特に悪いことはしてない。そもそも私は事故について職員らの意見を聞きに行ったのだ。それの何が悪いのか?」と開き直ってるように見えてしまって。本当に「現場の声」を聞いたのであれば、記者に問われるまでもなく自分から「こういう話を聞いた」「後日まとめて発表します」ぐらい言いますよね(保身も兼ねて(^_^;)。
だから石井さんがおっしゃるように、彼は実際は「現場の声」なんて全然聞いてないのでしょうね。今日見つけたんですが、梶原議員のHPに「お詫び」が載ってました。
「懇親会に参加していた1時間余は事故の状況や原因を聞いたり、管理体制について議論しておりました」とありますが、やはりそれ以上の言及はないですね。「会社人間」という言葉はちょっと古かったかもしれませんね。
私も石井さんと同じく、職場ではなく「職務に忠実であれ」と思っています。もっとも「職務に忠実」であれば、自然と「職場に忠実」にもつながるものだとは思います。
ただ、会社がいい加減な場合は、「職務に忠実」と「職場に忠実」がイコールにならないことも多々あるようですね。
例えば、事故車両に乗り合わせたのに救助活動せずに出勤してしまった二人のJR職員は、「職場に忠実」ではあったが「職務に忠実」ではなかったと言えますね。________________________________________________