中国の「脅威」と韓国の「驚異」!?
前原発言、強気貫く 民主党大会 批判続出
集団的自衛権容認、現実的な戦略論

 民主党の定期党大会が十六日午後、都内のホテルで二日間の日程で始まった。代表就任後初の党大会に臨んだ前原誠司代表は、訪米中に、制約された集団的自衛権の行使容認に言及したことについて、「現実的な戦略論から、尊厳ある国家のあり方を考えて述べた」と持論を展開した。

 先の訪中で表明した「対中脅威論」に関しては、「(中国人民解放軍の活動などを通じ)率直に脅威だと感じるからそう発言した」と言明。自民、民主両党の「大連立」の可能性をめぐっては「気持ちとしてはまったくない。重要な問題で(これまでの)発言を変えるのは良くないので、『99・99%ない』と言い続けたい。皆さんと気持ちは120%共有している」と強く否定した。

 民主党は十七日に、平成十九年夏の参院選での与野党逆転を目指し、選挙対策、党組織の強化などを盛り込んだ十八年度活動方針案を採択し、閉幕する。

                  ◇

 制約された集団的自衛権の行使容認、中国の軍事的脅威論、そして自民党との「大連立」の可能性…。九日間におよぶ訪米、訪中を終えて十四日に帰国したばかりの民主党の前原誠司代表を待っていたのは、外遊中の自らの言動に対する党内からの激しい突き上げだった。前原氏は真っ向から反論し、持論を曲げない強気の姿勢を崩さない。だが、九月の総選挙での惨敗以降、党再建への道筋が見えてこないなか、前原氏の立場は厳しさを増している。
(以下略)

 もともと左右ごちゃまぜの党ですから、何言っても必ず一方からは不平不満(それも強烈な)が出ますよね。前原さんも想定済でしょう。

 ↓これは木曜のニュースなんですが……

前原代表に強い風当たり 鳩山、菅両氏が相次ぎ苦言(朝日新聞)
 民主党内で前原代表への風当たりが一段と強まっている。

 鳩山由紀夫幹事長は15日の記者会見で、前原氏が米国での講演で中国の軍事力を「現実的脅威」とした点について「先制攻撃はしないというのが中国の方針だ。その意図も考えれば、党の方針ではそのような(現実的脅威という)考えは取っていない」と語った。

 鳩山氏は同日、前原氏に電話し、講演前に内容を小沢一郎、菅直人両氏ら党内の有力議員に説明すべきだったと忠言したことも明らかにした。前原氏は「これから配慮します」と答えたという。

 また、菅氏は14日付の自身のホームページで「昨今の言動が、自民党との差がなく、二大政党としての存在理由が無くなっているという多くの人の指摘に、前原代表自身、真摯(しんし)に耳を傾けてもらいたい」と指摘した。

 その前原氏は15日、沖縄を訪ねて稲嶺恵一知事や岸本建男名護市長らと会談。那覇市での記者会見で訪米、訪中の成果が上がらなかったことを指摘されると、「日本の国会議員として日本の国益に照らした発言をし続けることは、与野党にかかわらず重要なことだ。小泉さんは議論すらできない。(首相と)同列視されるのは筋違いだ」と不快感を示した。

 「先制攻撃はしないというのが中国の方針」〜?
 鳩山由紀夫さん、めちゃ甘。↓これ見て下さいよ。

中国共産党による核恐喝もしくは統治危機転化の作戦(上)(大紀元)
(前略)
 しかし、戦後60年を迎えた直前の7月14日に、中国人民解放軍の国防大学防衛学院長である朱成虎少将が、香港が主催した国際記者取材団のインタビューに応じた際に、中国の核使用について次のように語った。もしアメリカが台湾海峡の紛争に介入すれば、中国はアメリカに対し核の先制攻撃を行うのだ。中国は西安以東の全地域を犠牲にすることを覚悟するが、その代わり、アメリカは百あるいは二百乃至より多くの都市が廃墟にされてしまうはずだ。

 こういった朱氏の発言は、中国のこれまで唱えてきた「核の先制攻撃をしない」という公約を破ってしまい、中国の新しい核政策として世界に発信したのである。この発言は、核不使用や核廃棄の意識がますます高まっている世の中に波瀾を巻き起こし、今もっとも注目されている問題の一つとなっている。しかし、中国外交部のスポークスマンは朱氏の発言についてただ「彼の個人の考えだ」とだけコメントした。

 周知のように、中国共産党(以下「中共」)は世論の管理は緻密できわめて厳しい。一般的に、マスコミの取材に応じる際に、特に「外事」関係について発言するなら、必ず事前に関係の部門から発言の内容について認可してもらう必要があり、勝手に放言することは断然許されない。ましてや朱氏が少将の肩書きをもって、外国の記者団の前で責任重大と思われる中国の核政策について独断で「個人の考え」として言及できることは如何にしても常識外れだ。したがって、その内容と形式からすれば、朱氏の発言は私的な場を借りて事前に作られた台詞を述べ、一定の公の目的に達しようとしたのだろうとしか考えられない。
(以下略)

 朱成虎少将の発言は中国の軍部の支持は受けましたが、アメリカはじめ国際社会は騒然となりました(当たり前や)。
 が、中国政府は「朱成虎少将は個人的意見を述べただけ。国際慣例上、極めて正常なもの」として、その基調に間違いなしとの判断を下しました。その後、朱成虎少将が処分を受けたという類の報道はありません。

 そもそもこの香港での朱成虎少将のインタビューは、中国外務省がセットしたものです。
 また上の記事でも触れられていますが、中国は言論統制の国であり、ことに軍という組織内部では、個人的な発言など許されません。
 となれば、朱成虎少将の発言が単なる「個人的意見」であるはずはないのです。

 また、このインタビューが行われた7月14日より少し前、7月6日のことですが、朱成虎少将は国防大学の内部会議で行った講話の中で、次のように発言しています。

「人口と資源の不均衡がもたらす危機は、これから五十年以内に必ず起こる。それは早ければ早い方がいい。なぜなら遅くなればなるほど問題が一層複雑化し、解決ができなくなるからだ。しかも大量の人口は大量の資源を消費する。その資源のほとんどは再生不可能だ。さらに重要なのは、我々中国人はこの競争の中で機先を制さなければならないということだ。なるべく他国の人口を減らし、自国の人口を多く生き残らせるべきだ。そうなれば生き残った人口が未来の人類の新しい進化の過程の中で、有利な条件を得ることができる」

もし我々が被導的ではなく主導的に出撃すれば、計画的に全面核戦争に出れば、情勢は極めて有利である。なぜなら他の国と比べ、我々の人口の絶対多数は農村にあり、しかも我が国の国土、地形は非常に複雑で隠匿しやすい。だから政府が核大戦を用意周到に計画さえすれば、人口を広大な農村に移して絶大な優勢を保つことができる。しかも我々が先制攻撃をすれば、他国の人口を大きく減らし、我々が再建する場合には、人口的な優位を保つ事ができる

「だから私は政府がすべての幻想を捨て、あらゆる力を集中して核兵器を増やし、十年以内に地球人口の半分以上を消滅できるようにしなければならない。人口制約の愚策は早く捨て、人口をもっと増やし、そして計画的に周辺諸国に浸透させるべきだ。例えば密入国や、シベリア、モンゴル、中央アジアなど人口の少ない地域への大量移民を行わせる。もし大量移住が阻止されたら、軍隊を派遣して先導させるべきだ。全面核戦争が起こったら、周辺諸国に疎開した人口の半分と、農村へ疎開した人口の半分があるから、他国に比べて多く生き残ることができる」

多くの同志は『最も憎らしい日米への核攻撃を』と考えているが、それは間違いで、全地球スケールの発想を持たないといけない。我々にとって最も敵対する隣国は、人口大国のインドと日本である。若し我々が彼らの人口を大量に消滅できない場合は、核大戦後は中国の人口が大量に減少し、日本とインドが我が国に大量移民をすることができるようになる」

核大戦のなかで、我々は百余年来の重荷を下ろし世界のすべてが得られる。中華民族は必ず核大戦のなかで、本当の復興を得られる
(この講話全文は中国人のニュースサイト「博訊網」に掲載されているそうです。見られる環境にある方はぜひ見に行って下さい)

 まるで昔のロボットアニメの悪者のセリフみたいな発言の数々。
 これ、そのへんの反日学生が言ってるんじゃありませんよ。中国の解放軍国防大学防務学院長、国防大学党常務委員、総参謀部戦略戦争研究室軍級研究委員を兼ねる朱成虎少将という人が言ってるんですよ。

 中国は伝統的に人命軽視の生命観を持っています。彼らは何千万人、何億人死のうが、それほど深刻には捉えません。
 また、中国こそが世界の中心という中華思想も持っています。黄文雄氏によれば、「中国の一般民衆の絶対的多数は、人類史の90%は中国人が世界をリードしていた時代であり、中国の没落は百数十年間の、例外的なことに過ぎず、そのうち中国は世界の覇者になると楽しみにしている」のだそうです。

 朱成虎少将の考え方がそのままイコール今の中国の考え方とまでは行かなくても、大局的な路線としてはこの方向に進もうとしているような気がしてなりません。
 「大量移民」のくだりなど見てますと、非現実的と一概に切って捨てる気にもなれないんですよ。

 前原さんを叩いてる党内の皆さん。叩く相手を間違ってませんか?
 民主党だけじゃなく、共産党、社民党、自民党の媚中派の皆さんもそうです。いつまでも目と耳を塞いでいてはいけないと思います。
 北朝鮮の核問題も大事だけど、中国の核の方が何万倍も怖いですよ。だって確実に存在していて、確実に日本に向けられているんですもん。

 菅さんの言い分もおかしいでしょ。中国の「脅威」は現実的かつ圧倒的なものとしてそこに存在しているんだから。その現実を受け止めるのに、自民党も民主党も関係ないでしょ。
 それとも何?自民党との差をつけるため、「中国に脅威なし」とあえて言えと?そんなの本末転倒でしょ。
 菅さんは台湾の国連加盟推進者で、陳水扁総統や李登輝前総統との会談経験もあるなど、同じリベラルでも加藤紘一なんかとは違うから、そのへんわかってるとは思うんですけどね。

※参考文献:正論05年12月号「唯我独尊!中国の核戦略から目をそらすな」黄文雄氏


 以上、中国の「脅威」についてでした。
 お次は韓国の「驚異」について(こじつけ〜(^_^;)。

ソウル大教授 「ES細胞作った」 捏造を否定、論文は撤回/共同研究者「虚偽」
 【ソウル=久保田るり子】ヒトのクローン胚(はい)から世界で初めて胚性幹細胞(ES細胞)を作ったとの研究論文に捏造(ねつぞう)疑惑が出ている韓国ソウル大の黄禹錫教授は十六日、同大で記者会見し、「ES細胞を作り、その技術を有している」と疑惑に反論した。一方、疑惑を指摘した病院理事長も同日、会見し、「論文はすべて虚偽だ」と改めて強調。双方の主張は真っ向から対立しており、真相究明は同日発足したソウル大学の調査委員会に委ねられることになった。
(以下略)

 韓国はもうこの話題一色ですね。韓国だけでなく世界規模でも大騒ぎになってます。
 日本でもネットではかなり前から盛り上がってたようですが、テレビや新聞では、昨日(12/16)の黄教授の記者会見で初めて大きく扱われたという印象です。

 これまでの経過については、北海道大学でバイオを学ぶ大学院生・黒影さんのブログ「幻影随想」が参考になるかと。
 黒影さんによれば「科学界のここ10年で最大のスキャンダル」だそうです。

 ここ数日は特に動きが慌ただしくなってて、今日もそれこそ一時間刻みで新しいニュースが入ってきてるようです。だからいちいち追いかけるのはやめときます(手抜き(^_^;)。
 最新ニュースは↓こちらをご覧下さい。
 ・Yahoo!ニュース>サイエンストピックス>幹細胞研究

 私は素人なので細かいことはよくわかりませんが、ただ、この問題に対する韓国のうろたえぶりには非常に興味をそそられますわ。
 お国柄がよく表れてるな〜と思える出来事が毎日のように起こってます。

 今日mumurさんちで紹介されてたこれなんか特にすごい。
 アンケート回答者(韓国国民)の64.1%が「国益のため報道に慎重を期するのが正しかった」と答え、「真の科学発展のため隠さず報道せねばならない」という回答者は23.4%に過ぎなかった、と。
 つまり韓国人にとっては「真実<国益」なわけですな。そりゃ歴史捏造も簡単にできちゃうわけやわ。

 ここで2ちゃんねる本日の優秀作品、発表!(≧▽≦)
 (太字強調は引用者σ(^^)による)
19 名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん 投稿日:2005/12/17(土) 13:18:58 ID:ivI3I4a0
韓国の黄教授のES細胞捏造疑惑に対して、朝日新聞はどのような記事を書くだろうか。
朝日の記事の傾向をご存知の諸君なら、おそらく、

(1)「捏造なら日本人だってやっている。」
(2)「社会が悪いのだ。成果主義の研究費政策が招いた悲劇だ。」
(3)「今回のことで黄教授の業績のすべてが否定されたというわけではない。」
(4)「黄教授への期待が大きすぎて重荷だったのだろう。同情すべきだ。」

といった趣旨の文言のいずれか一つは記事に登場することを期待されるであろう。
私もそう思って調べて見たのである。ところが、驚く無かれ。

韓国ES細胞研究 渦中の教授「決定的なミスがあった」
http://www.asahi.com/international/update/1216/009.html

>日本も例外ではない。昨年12月には理研で論文データ改ざんが明るみに出て、研究リーダーら2人が依願退職した。東京大学では工学系教授らの論文疑惑で調査が続く。日本学術会議の調査では、過去5年間に少なくとも113学会で論文盗用などの不正行為が問題になっている。
>背景には各国で強まっている「信賞必罰」的な研究費政策がある。実績ある研究者を厚遇し、人と資金を潤沢に付ける。実績が上がらなければ、すべてを失う。
>科学技術文明研究所の米本昌平所長は「黄教授は家畜で同様の研究をしており、真っ黒とは思えない。ただ、世界最先端の分野で、国家的な期待を背負って英雄視され、ぜひ成果をというプレッシャーはあったろうし、誘惑にもかられやすかったのではないか」と同情的に話している。

「いずれか一つ」ではなく、全部登場するのだ。

 朝日はここでも“平常運転”ですか。やれやれ。


・・・・・・細切れぼやき・・・・・・


北朝鮮人権非難決議、国連総会で初採択…拉致など指摘
 【ニューヨーク=白川義和】国連総会は16日の本会議で、外国人拉致を含む北朝鮮の人権状況を非難し、「深刻な懸念」を表明する決議案を賛成88、反対21、棄権60で採択した。

 国連総会本会議で、北朝鮮を名指しで非難する決議案が採択されたのは初めて。決議に法的拘束力はないが、北朝鮮の人権状況改善や拉致問題解決を求める国際社会の意思を示す形となった。

 決議は北朝鮮での「組織的、広範で、重大な人権侵害」が継続的に報じられていることへの懸念を表明。「強制的失踪という形の外国人拉致に関する未解決の諸問題」や強制収容所の存在、外国から送還された北朝鮮脱出住民への虐待などを問題点として挙げている。

 決議案は欧州連合(EU)が策定、日本や米国などが共同提案国となった。

 採決で、中国とロシアは反対、韓国は棄権した。
(以下略)

 中国・ロシアはともかく韓国!あんたら400人以上北朝鮮に拉致されてるんですよ。いつまでその異常な“平常運転”を続けるつもり?


「自己採点は100点」ジャンプ全部決まった真央

 世界一位なのにオリンピックに出られない。理不尽やなあ。
 医学的見地からそういうルールになってるそうですが、だったら何で他の大会はOKなの?やっぱ理不尽やわあ。


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Posted by くっくり 01:54 | 北東アジア | comments (20) | trackback (5)