細切れぼやき〈10/12〉
朝鮮労働党創立60周年で祝賀、後継者問題で動きなし

 北朝鮮関連で、昨日から今日にかけてテレビで拾ったことを書きます。

 後継者問題では以前からロシアのタス通信があれこれ伝えてきてますが、これはあまり信用できないらしいです。
 重村智計教授(元毎日新聞記者)によれば、「タス通信は『このニュースは他のメディアも書くだろうな』と思ったら、もう早いうちにとっとと出してしまえ!ということをよくする」と。

 その重村教授、金正日の後継者は金正男でもなく金正哲でもなく金正雲でもない、第四の男もありえると。
 「私たちは、自分たちの知ってる範囲内で後継者は誰だと言ってるだけで、私たちの知らない金正日の息子がいてもおかしくない」と。確かにねぇ。

 あと、9日の慶祝報告大会を見ての重村教授の感想は、「朝鮮総連の代表団の席がこれまでの大会と違っているいつも総連の人がいた場所に姿が見えない。北朝鮮の総連に対する扱いが悪くなっているということ」。

 後継者問題に話は戻りますが、専門家の考えも分かれてるようです。

 恵谷治氏は「金正男。軍が推している」。
 NGOレインボーブリッヂの小坂氏は「金正哲。信用できる人物たちから聞いた」。
 (このオッサンは非常にうさんくさいので参考材料にはならないでしょう)
 重村教授は先ほども書きましたが、「第四の候補者。金正男より年上の息子。金正日の本当の長男。正男は日本への不法入国で信用失ったし、正哲、正雲はまだ若すぎる」。

 しかし、共産主義で世襲っておかしいですよねぇ。それも三代世襲なんて明らかに変。
 中国も嫌がってるようです。もっとも互いに「内政不干渉」ってことで、中国は北朝鮮には公式に文句は言ってないようですが。
 って、北朝鮮には内政不干渉なくせに日本には内政干渉しまくりですな、中国は……(-.-#)

 拉致問題では、ジェンキンスさんが告白本を出版。一部テレビ局のインタビューにも答えてますね。TBSとあと日テレもかな?ちゃんとチェックしてないのでわかりませんが。
 ジェンキンスさん、ようやく証言し始めてくれたのね〜という印象。それは良いけど、本出したりマスコミに話したりする前に、ちゃんと拉致家族の皆さんに話してくれてるんですかね?

 TBS「きょう発プラス」だったと思うんですが、「彼は知り得たことを全部話してるんでしょうか?」という問いに対して、重村教授曰く、「ジェンキンスさんは日記をつけていたわけではないので、記憶を一生懸命呼び起こして、今回思い出せたことを全部証言されていると思う。だから質問の仕方を工夫すれば、もっといろいろ思い出してくれるかもしれない」。
 だったらぶっちゃけ、催眠療法とかやってもらえないですかね(^_^;。記憶の奥底に沈んだままの記憶までどうか甦らせてほしい。あるいは拉致問題解決のヒントが浮上するかもしれません。


日テレ系列ドラマ「日本のシンドラー杉原千畝物語〜六千人の命のビザ」

 見ましたよ〜。これ、よみうりテレビ製作だったんですね。
 ちなみに裏のTBSで霊魂とか死とか神様のスペシャルをやってて、「ラテ欄に『神の国のメッセージ』ってアンタ、TBSは森喜朗の『日本は神の国』発言をあれほど攻撃してたのに何じゃい?」とちょっと心惹かれたんですが、爆笑問題という冠がついてたからどうせロクなもんじゃなかろう、と思って見ませんでした(^_^;

 さて、ドラマの感想ですが、主演の反町隆史くんがねぇ……。うん……。別に下手とかじゃないのよ。ただ私の中の杉原千畝像とは違った。
 単純な話、若すぎたんじゃないですかね。物語のメインのビザ発行してた時期はもう杉原千畝は40才でしたし。

 反町くん、「ザ・ワイド」に番宣で、奥さん役の飯島直子さんとともに出演し、「杉原千畝さんを学校の教科書に載せてほしい。たくさんの人にわかってほしい」と言ってたけど、実は最近の教科書にはすでに載ってるらしいですね。
 私の頃は全然載ってませんでしたけどね。「戦時下にもかかわらず国の命令に背いて多くのユダヤ人の命を救った役人」って、左翼が崇拝したくなる格好の日本人だと思うんですが、何で載ってなかったんだろう。いま思うと不思議。

 ドラマの内容自体はだいたい良かったと思うんですが、全編日本語(外国人の役者は日本の声優が吹き替え)というのがねぇ。臨場感がそがれてしまったかも。
 関口知宏くんを思い出しましたわ。彼は何カ月か前にNHKのシベリア抑留のドラマに出演した時、何語だったか忘れたけど、ひととおり習得して喋ってましたからねぇ。ドラマの是非はともかく、あれには感心しましたわ。

 あと、最初の方に出てきた満州国の高圧的な日本軍人。何だかなぁ。
 これがTBSとかテレ朝なら「最後までこの調子だろう」と思って消してしまうところですが、日テレなので我慢しました。
 こういうのって局にかかわらず、「戦中ドラマではお約束。仕方ない」と思って堪えるしかないんですかね?


郵政法案が衆院通過、賛成3分の2超え再議決で成立も

 自民造反議員の中で、平沼赳夫さんだけが今回も「反対」。
 えらいね。何やかんや悪く言われることもある人だけど、筋を通す政治家が少ない中、彼はまだ信用できる人なんじゃないかと。

 野田聖子は先日の会見で宣言した通り「賛成」。
 賛成に回った理由が本当に「民意」であるのなら、もっと早く転身できたはず。「党紀委員会が処分を軽くしてくれるのでは?」とか保身で動いてるのがミエミエ。そりゃ有権者も怒るわ。


■その他気になったニュース

村上氏「球団上場こだわらず」 阪神電鉄と初のトップ会談
 阪神ファンの怒りを静めようと必死ですなぁ〜という印象(^_^;

小切手授受「そうかも」=1億円ヤミ献金で橋本元首相−東京地裁
 大きなニュースだと思うのに、全然目立ってませんな(T^T)

<台湾>李登輝前総統が訪米出発 中国側は激しく非難
 アメリカGJ!日本にもまた来ていただきましょう。

<公明党>永住外国人地方選挙権付与法案、今国会に提出へ
 これは……公明党単独だから、さほど心配ないんですかね?


 今夜はあと1本書く予定です。

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Posted by くっくり 01:13 | 細切れぼやき | comments (7) | trackback (0)
コメント
くっくりさん、私はザッピングしながら日テレとTBSを見て
途中TBSにしました。杉原話の最初の満州軍人の話しは
わたしも「なんだかな〜」と思いました。
TBSの「神の国」は意外と面白かったです。日本のあちこちにある祭りを紹介したり、祭りと神との接点、日本の多神教と外国の一神教の違いを説明したり。、美輪明宏さん独特のオーラで、今の日本のいろんな問題は足りない部分は神を畏れなくなったところにあるとか。爆笑の太田は以前平将門の首塚を足でけって、祟りはまだないそうですが、呆れたやつ!
Posted by みけ | URL | 05/10/12 11:04 | kYnbuN9o

『命のビザ』は、92年にフジテレビが杉原千畝役=加藤剛、夫人役=秋吉久美子でTVドラマ化してますね。

反町じゃあイメージとかけ離れすぎでしょうヤッパリw
加藤剛は正義と誠実の人というイメージにドンピシャでしたよ。
Posted by db | URL | 05/10/12 14:35 | F4FLBkfQ

初めてコメントさせていただきます。

いつも楽しみに読ませていただいてます。今後も末永いご活躍、お祈りしております。

私も少し期待しながら杉原話見ました。しかし、ちょっと反町では..あと飯島直子も..なんだか芝居が大仰すぎるんですよね。脚本も悪いのかな..
ただ、薄弱な私の知識ではわからないのですが、杉原さんって結局名誉回復されなかったんでしょうか?
Posted by 草 | URL | 05/10/12 16:34 | QUGrIN.s

僕は、杉原氏のこの話は『教科書で教えない歴史』という本で初めて知りました。10年ぐらい前のことでしょうか。

当時は「教科書で教えない」話だったようですが、現在では教えているとのことで、大変素晴らしいことだと思います。人道的見地から命を賭して6000人以上のユダヤ人を救った杉原氏。多くの子供たちに知ってもらいたい話です。

この話は、日本の官僚組織の問題点を理解する一例にもなると思います。本来、官僚組織というものは国益を追求するための「機能集団」であるはずなのですが、日本の官僚組織は「共同体」になってしまっています。
今もその状態は変わっていません。国益よりも、組織の維持(省益)を重視しようとする外務省。まさに「共同体」。
大変憂慮するべき事態です。

>草さん

杉原さんは亡くなられてからの5年後の平成3年に名誉回復されましたよ。当時の外務政務次官であった鈴木宗男氏が遺族の方々に「訓令違反は誤りであった」と謝罪しました。
本来ならば、ご存命の間に、名誉回復するべきだったのですが・・・残念でなりません。
Posted by asatte_no_houkou | URL | 05/10/12 19:26 | QuGwigyo

 杉原氏は教科書に載っているんですね。
では、「満州国に逃げ込んできたユダヤ人を助けた樋口氏」(陸軍軍人)(戦犯としてソ連に身柄を要求されたが、助けられたユダヤ人の運動により、GHQ引き渡し拒否)が、教科書に載るのは、いつのことなのでしょうか。

むしろ、こっちをドラマ化して欲しい。
Posted by 奈菜氏 | URL | 05/10/12 20:00 | vJNzNudQ

初めて書き込みます。関西の学生です。日ごろ拝見させてもらい、参考にさせていただいてます。

私は杉原を見ずにTBSの「日本の民俗学」見てました。

くっくり氏が思われているよりも、日本の神、霊魂についての捕らえ方について、恐山のイタコや祇園祭の起源、なまはげ等を取り上げ、とても興味深い内容でした。

爆笑問題のトークは殆どありませんでしたよ。
太田は将門の首塚蹴ってコンビの仕事が三年無かったと暴露。トークはそこで終わりましたが、私は田中が片キンになったのも将門の祟りか・・・と思った次第です。

もし見逃した方がいらっしゃれば、
星野之宣著「宗像教授伝奇考」「宗像教授異考録」を読むと番組に近い日本の神祇観が垣間見れます。
(作者はちょっと左よりですが・・・・)

ちらちら杉原も見ましたが、わたしは冒頭の軍人の驕りのシーンで幻滅しました。「軍人=悪」の戦後史観むき出しで、「よみうりもそれは外せなかったかぁ」と感じ、見るのをあきらめました。

杉原が扱われなかったのは恐らく「戦前日本人=極悪非道」という構図を構築する為には、戦前日本人の善行は絶対に賞賛しないという考えがあったのではないでしょうか?

また機があれば書き込ませて頂きます。

追伸・某学者が「グローバリゼーション=八紘一宇」と漢字で充てていました。一宇の辺りはアメリカが当てはまるようです。
Posted by 四方同胞 | URL | 05/10/13 18:38 | yMbySo/6

皆さん、コメントありがとうございます。

みけさん、四方同胞さん、裏番組の「神の国」(^_^;の紹介、ありがとうございました。けっこう良い番組だったようですね。ビデオ録っとけば良かったかも(T^T)
Posted by くっくり | URL | 05/10/13 19:06 | PcE8kuzo

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