ぼやきくっくり

　今日は都合により、いつもより早い時刻にＵＰしております。

　最近、皇室典範関連のエントリーが続いたんですが、日朝協議の真っ最中でもありますし、今日は拉致問題をメインで……と思ったんですが、ここ１週間ほど皇室典範関連のニュースを追いかけすぎたせいか、頭のスイッチがなかなか切り替わりません(^_^;
　ニュースのチェックも甘いし、軽いアプローチしかできませんが、ちょこっと書かせていただきます。

■日朝並行協議　正常化交渉のみ突出も　北「拉致」幕引き図る狙い（2/6付産経朝刊）

　今回の協議から「並行協議」というスタイルが採用されてますね。「拉致問題」「国交正常化」「核など安全保障」の３つに分けてそれぞれ協議していこうということで。
　北朝鮮側を拉致問題に対応する気にさせようってことで日本側が提案したスタイルですが、今のところ成功したという雰囲気はこれっぽっちもないですね(T^T)

　協議が始まる前（2月4日）の宋日昊（ソン・イルホ）のインタビューで、記者が「日本は辛光洙（シン・ガンス）容疑者の身柄引き渡しを求めると思うが？」と質問した時、宋日昊はそれには答えず「拉致に関しては、こっちも言いたいことがある。会談の最後に具体的に分かるはずだ」と話をすり替えてました。
　この時点でもう、シンガンスがどうとかいう以前の問題で、北は「拉致は解決済み」で今回も通すんだろうというのが、容易に想像できてしまったわけで(T^T)

　「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」、このスタンスを一貫して通してきたのはいいと思います。が、曽我ひとみさんのご家族を返して以降、北は一向に譲歩してませんよね。残された拉致被害者のご家族はもちろん、日本国民ももうずーっと閉塞感を感じています。

　何度でも言いますが、北朝鮮を動かすには、「対話と圧力」の「対話」だけではダメなんですよ。日本側は何回空振りしたら理解できるの？学習能力ないの？まさか未だに「同じ人間だから話せばわかる」レベルじゃないですよね？相手はヤクザなのよ？

　と考えると、やっぱ裏でいろいろ利権とか絡んでるんだろうなぁ……と。
　純粋に国家国民のために働く官僚や政治家は、もう日本にはほとんど存在してないんでしょうか？


■北朝鮮問題＠たかじんのそこまで言って委員会

　この日曜（2/5）に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」、李英和教授がゲストで登場。発言を一部紹介します。ちなみに収録は金曜（2/3）。

　まず李教授は、北朝鮮の経済はもう破綻して、これ以上どうにもならない状況であると。

　「先生、（思い切った話をたくさんしてるが）命は大丈夫ですか？」と聞かれた李教授、「（北朝鮮は）僕になんかもう構ってる余裕がない」。

　北朝鮮の意思決定機関である国防委員会は、金正日委員長と10人のメンバーで構成されている。
　うち５人は「拉致問題は解決済み」という姿勢を崩さない。残り５人は「日本から援助もらうために拉致被害者を全員ジャンボ機に乗せて戻そう」。

　日本がシンガンス容疑者の引渡を要求しても無理。なぜなら北朝鮮は工作機関で成り立ってる国。シンガンスは工作機関の大物。日本で言えば政務次官より遙かに上のクラス。これを引き渡すことは工作機関が許さない。

　では日本はなぜあえて引渡要求をする？
　実は日本はシンガンスを俎上に載せることで、国防委員会の「拉致問題を何とかしよう派の５人」に揺さぶりをかけている。「シンガンス引き渡すぐらいだったら、拉致被害者を返そう」というふうに傾くように。

　李教授の推測では、生存している拉致被害者＋家族＝日本専用機（首相が海外訪問で使うジャンボ機）１機で足りるぐらいの人数。数百人？

　金美齢さんが「北朝鮮におもねる日本人、北朝鮮の代弁者たちは、いったい何でそうなっちゃったんですか？」と質問。
　李教授の回答は「２つ考えられる。その人の目が曇っている。あるいは、擁護することでその人にとって小さな良いことがある」。
　宮崎哲弥さんに「政治家が北朝鮮に弱味を握られてるってことはないんですか？」と突っ込まれた李教授、「僕にそれ言わせるんですか（笑）」。

　アメリカによる北朝鮮への経済制裁（昨年９月、米財務省が、マカオの銀行を北朝鮮の紙幣偽造や資金洗浄に関与した疑いが強い金融機関に認定。全米の金融機関に対して取引の禁止を通達した）、これが非常に効いている。日本は経済制裁の時期を逃した。

　今回の協議では結果は出ない。次回か次々回で進展があるだろう。
　「え〜？今回も進展なし！？」というムードがスタジオを包みましたが、辛坊さん、宮崎さんによれば「李教授がこんな前向きなコメントしたのは初めて」。

　金正日はこの前の訪中で、故トウ小平氏が改革・開放を掲げた「南巡」（1992の南部訪問）の訪問地、深センなどを視察した。報道はされてないが、軍、党の工作機関の人間もそこに混じっていた。金正日が、麻薬、偽札、偽タバコ、これらではもう「しのげない」というのを彼らにわからせるため。

　……とまあ、こんな感じで。
　今からでも遅くないから経済制裁発動しましょうよ。万景峰号止めましょうよ。李教授は「日本は経済制裁の時期を逃した」と言ってましたが、むしろマカオの資金が止められてる今が狙い目だったりしません？北朝鮮が受けるショックもより増幅されると思うんですが。


■なぜ今「シンガンス」？

　シンガンスについては、上の李英和教授とは全然違う見方も存在しています。なぜ今になってことさらクローズアップされるの？おかしくない？……という感じで。
　Dr.マッコイさんが一番わかりやすくまとめて下さってるようなので、リンク貼らせていただきます。丸投げですみません。

　・Dr.マッコイの非論理的な世界さん2/5付：拉致問題・国交正常化、最悪のシナリオ


■その他北朝鮮関連ニュース

・偽ドル　月内にも米朝協議へ　核と並行、北同意
　これが実現すれば、次回六カ国協議開催へのはずみとなる！？

・＜北朝鮮＞旧正月、お雑煮食べて金総書記に最敬礼
　「北朝鮮の春節は、日本の植民地統治時代に『破壊された』」んだそうです(-.-#)


・・・・・・細切れぼやき・・・・・・


■産経抄

　小泉純一郎首相が靖国神社参拝をやめないかぎり日本は世界で孤立する、と誰かが言っていた。ばかげたことを…と思ってはいたが、米国の大学などがＢＢＣ（英放送協会）の依頼で行った三十三カ国四万人に対する世論調査によると、世界に好影響を与えていると一番に評価された国は日本だった。

　▼先週末に発表されたこの調査では、三十一の国で日本の影響力について肯定的評価が否定的評価を上回り、うち二十カ国で肯定派が過半数を占めた。回答国全体でも日本肯定派の平均は５５％、否定派は１８％で、孤立どころか相当な人気である。

　▼日本否定派が半数を超えた二カ国が中国と韓国だったのはいわずもがなか。留意すべきなのは日本肯定派が一番多かったのがインドネシア（８５％）、次いでフィリピン（７９％）と、ともに東南アジアの国だったことだろう。

　▼中国は靖国参拝非難の際に「アジア人民の感情を傷つけた」といった常套（じょうとう）句を使うが、そういうプロパガンダは情報統制下の国内ではともかく国際社会ではもはや通用しないということだ。東南アジアの国々にとっては、目の前にある中国の覇権主義の脅威の方が切実と映る。

　▼日本への高い評価の背景には、政府開発援助も含んだ経済的貢献度の高さもあろう。だがそれ以上に、巨大市場を背景にした経済的膨張に加え、軍事力増強を進める中国に対抗し、ものをいえる力を備える国はアジアでは日本をおいてない、という期待もあるはずだ。

　▼友好という建前で大国の横暴に目をつぶることでは、世界の平和と安定は得られない。人気者の座にこだわるわけではないが、せっかくうれしい結果が出たのだから、政府も国民も期待に応えるべく毅然（きぜん）とした姿勢を貫かねばならない。

　日本を嫌っているのは中国・韓国のみという結果が出ました。
　この件についてもすでにたくさんのブログさんが論評されてますので丸投げ〜(^_^;

※参考リンク
・あんた何様？さん2/4付：あれ、日本は世界中に嫌われてるんじゃなかったの？
・やじざむらい的日々雑感さん2/5付：『日本を悪く言うのは中韓だけ』の証明
・依存症の独り言さん2/6付：日本嫌いは中・韓だけだった


■【正論】国際教養大学学長・中嶋嶺雄　閉じてはいない日本の東アジア外交／中韓への迎合こそ未来を閉ざす

　靖国問題で中曽根元首相批判。
　「中国に迎合して政治決着することの代価が、いかに高くつくかを、教訓として学ぶべきであったのである」。
　学んでいない政治家・官僚の何と多いことよ！(-.-#)


■植民地時代に教育水準向上　麻生外相、台湾に触れ

　麻生太郎外相は４日午後、福岡市で講演し、日本が植民地支配下の台湾の義務教育に力を入れたと指摘した上で「台湾はものすごく教育水準が上がって識字率などが向上したおかげで今極めて教育水準が高い国であるがゆえに、今の時代に追いつけている」と述べた。
　日本と関係の深い地域として台湾に言及する中での発言。
　麻生氏は「これは台湾の偉い方から教えてもらった話で、年配者は全員知っていた。われわれの先輩はやっぱりちゃんとしたことをやっとるなと正直その時思った」と述べた。
　また、当時の日本の政策について「最初にやったのは義務教育。（台湾の家族が）子どもを学校に出したら１日の日当を払う大英断を下した」と強調した。
（共同通信） - 2月4日20時21分更新

　↓
・麻生発言に「強烈な憤慨」　中国外務省が非難

　【北京５日共同】中国外務省の孔泉報道局長は５日、麻生太郎外相が４日に福岡市内の講演で日本の植民地支配下で台湾の教育水準が向上したなどと述べたことについて「公然と侵略を美化する言論に驚くとともに強烈な憤慨を表明する」と非難した。
　孔局長は、日清戦争後に日本が台湾占領を強行し「台湾住民を奴隷のような目に遭わせ、中華民族に深刻な災難をもたらしたのは世界中が知っている事実」と強調。「加害国の外交当局最高責任者がこのような言論を発表することは、歴史を歪曲（わいきょく）し、中国人の感情を傷つけるものだ」と批判した。
（共同通信） - 2月5日23時33分更新

　↓
・＜台湾＞「麻生発言」は問題視せず

　麻生外相の台湾の高い教育水準を日本の植民地支配と結びつけた発言について、台湾の黄志芳外交部長は６日、「日本は中国や韓国と争議を起こしているが、台湾とも引き起こさないように望む」との認識を示した。台湾では、メディアが発言内容を伝えるだけで論議にはなっておらず、政府も基本的には発言を問題視しない姿勢。
（毎日新聞） - 2月6日19時6分更新

　中国様がまた「歴史を歪曲してる」とお怒りですが、歴史を歪曲してるのは一体どっちかね？
　中国（清）は、台湾を「化外の地」と呼びました。「清の統治の及ばない地」という意味です。台湾人＝中華民族と一括りにするのは誤りです。日清戦争で日本は清に勝利し、その台湾を割譲されたのです。「台湾占領を強行」という批判は全く的はずれで歪曲もいいところです。

　また、台湾では日本の統治はそれなりに評価されています。特に八田興一の功績は今でも台湾で語り継がれています。
　日本が戦争に負けた時、多くの台湾人兵士が涙を流して悔しがりました。そして多くの台湾人が、台湾から引き揚げていく日本人との別れを惜しんだのです。
　もし日本の統治が「奴隷のような目に遭わせた」ものであれば、台湾人がこのような反応をしたはずはありません。八田興一が讃えられることもなかったはずです。
　「台湾住民を奴隷のような目に遭わせた」者がいたとしたら、それは日本が引き揚げた後にやって来た国民党（中華民国）でしょう。

　勝手な推測ですが、中国側は「麻生発言に憤慨」という形をとりつつ、実は内外に向けて「台湾は中国のもの」というアピールをしたかったというのもあったのでは？
　それはともかく、当の台湾政府は「問題視しない」ってことで、この件はもうこれ以上は広がらないと思います。中国様、残念でした。


■韓国関連ニュース（項目だけですみません）

・韓国・金大中事件の外交文書公開　政治決着を優先　日本も「捜査終了」

・黄教授、７億６０００万円流用／韓国監査院　支援金を個人口座に

・＜韓国＞人気俳優ドンゴンさんが「１人デモ」


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>むしろマカオの資金が止められてる今が狙い目だったりしません？

はい、誰がどう考えてもその通り！今回の協議は、日本側にとってはある意味出来レースだと思われます。経済制裁に踏み切る理由を積み上げ、日本の国内世論を束ねるための機会なのではないでしょうか。経済制裁のタイミングは今しかありません。

くっくりさん、こんばんは。
Dｒ.マッコイさんのところに送ったのと同じ、先月７日神奈川県藤沢市で開催された集会での荒木和博氏の講演テキストをTBします。
少し長いですけど、とても重要なお話でしたので是非ご一読いただければと思います。

辛光洙・辛光洙と怒涛のような情報の垂れ流しには本当に要注意です。
順序として一番肝心なのは被害者の救出であり、実行犯の引渡しはその後の話のはず・・・というか、そもそも実行犯の最たる者は金正日その人なんですから、下っ端工作員の一人二人こちらによこして貰っても問題の解決にはならないのです。
目先の情報戦に惑わされず、本質を見失わず、と言う姿勢が何よりも大事ではないかと思つつ、日朝協議の行方を見つめております。

今月中にも、米朝間で偽ドル問題についての話し合いが持たれるようです。（産経新聞http://www.sankei.co.jp/news/060206/morning/06iti002.htm）
この協議が不調に終わった場合、米国側は本格的な経済制裁に踏み切るものと見る向きもあります。
そう考えると、日本も米国と歩調を合わせた経済制裁の発動を検討すべきだと思います。

北朝鮮との交渉は、相変わらず平行線ですね〜。並行協議じゃなくて”平行”協議ですか？？経済制裁で強く出ないと進まないと思います。

船一隻の入港差し止めくらいならいい刺激になるかも知れないから、やってみればいい。

多分反対する外務官僚は後ろ向きの事態しか想定出来ないんでしょう。政治家が指導力を発揮する時ですよ。

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