「ミスター円」の予想大ハズレ
 “ミスター円”こと榊原英資が「報ステ」で言ってた。
 「中国は元をもうこれ以上切り上げない。切り下げることは場合によったらあるかもしれないが」
 「中国はドルとの関係を切った。20年後30年後にアジアで共通の通貨ができるかもしれない」

 いつも思うんですが、この人の言うことはどこまで信じてよいのやら……。
 (30年後に果たして中国が存在してるんだろうか?という基本的なツッコミは置いといて(^_^;)

 いろいろ検索してたら、asahi.comで偶然こんなの見つけました。

人民元切り上げいつ? 歴代財務官の間で見方分かれる
2005年06月09日08時24分

 ドルに対して事実上の固定相場となっている中国・人民元の改革に、中国はいつ、どう動くのか。「通貨マフィア」の一員だった歴代の財務省(旧大蔵省)財務官の間でも見方は分かれる。胡錦涛(フーチンタオ)国家主席が訪米する秋までが山場、との早期改革説もあれば、「早くても06年」との改革慎重説もある。

●胡主席の訪米前
 巨額の対中貿易赤字に悩む米国は人民元切り上げ圧力を強めている。10〜11日にロンドンで開かれるサミット財務相会合でも、スノー米財務長官が改めて主張する可能性がある。
 この動きを重視して早期説をとるのは内海孚・日本格付研究所社長(89〜91年に財務官)だ。「中国はすでに技術的な検討を終え、最高首脳の決断にかかっているはずだ。胡主席の訪米より前ではないか」とみる。
 日米欧がドル高是正で一致した85年のプラザ合意時に財務官だった大場智満・国際金融情報センター理事(同83〜86年)、35兆円の円売りドル買い介入を実施した溝口善兵衛・同センター理事長(同03〜04年)も年内の改革を予想する。
 3人とも「一気に大幅な改革は無理」という点でも見方が一致しており、変動幅の小幅拡大、ドル、円、ユーロに連動させる通貨バスケット制度導入などが考えられるという。

●06〜07年が節目
 一方、中国が国内の銀行業務を市場開放する06年末〜07年が節目になると見るのが、「ミスター円」の榊原英資・慶大教授(同97〜99年)だ。「中国が一番やってはいけないのは、第一に圧力に屈すること、第二に小幅な制度変更。やるなら20〜30%の大きな切り上げが必要」と主張する。小幅では、さらなる切り上げを見込んだ投機資金の流入が止まらなくなる恐れがあると見るからだ。
(以下略)

 やっぱこの人のこと信用するのはやめよう……。

Posted by くっくり 01:14 | B級 | comments (4) | trackback (0)
コメント
堀洋八郎さんか榊原さんですね。
筑紫哲也あたりが、彼の発言に何かほっとしていたのは嗤えました。
榊原、この人、この前の参議院選挙で民主党で偉そうに出てきたやん。
馬鹿は馬鹿。墓かも。
こんなデタラメな奴、日本国家は養成してますから。残念。切腹!!
Posted by さぬきうどん | URL | 05/07/23 06:49 | QYEylMEw

日経がこの人をしきりに持ち上げてましたね。
しかし、今や日経はエコノミストからソッポを
向かれつつある。

マスコミが持ち上げる人物は実は大したことが無い
というのは往々にしてある様で(^◇^;)
Posted by abusan | URL | 05/07/23 08:09 | 9uCx4eyk

 アジア共通通貨?理想ではありますが、夢のまた夢ですな。20〜30年でラオス・キップやミャンマー・チャットと日本円が同一市場で使えるようになると思ってるんでしょうか?榊原...この人東南アジアや南アジアに行ったことないんじゃないでしょうか。

 今最も現実的なのは、決済専用の加重平均仮想通貨ACUです。ユーロの前進ECUのアジア版です。数十年のタームでできるのはせいぜいここまで。ユーロだっていまだに危ういってのに。こんな人が「ミスター円」やってたから日本経済低迷してたんじゃないでしょうか?
Posted by 未定 | URL | 05/07/23 10:50 | a6R4Flz6

そうそう、榊原氏こんなことも言ってましたよ。
「2%ぐらいなら大したことないですよ。」だって。

昨日、カト吉の社長さんがテレビで
「人民元の切り上げ分は企業内のコスト削減でなんとか抑えたい。
でも、更に上がっていけば、商品の価格変更もあるかもしれない」
他の企業の話では、他国へのシフトを叙々に進めているようです。

榊原氏は中国の景気をしきりに持ち上げてましたけど、
一体なんのメリットがあるのか?
何か意図的なものがあるのかな、どっかの株とかの。

ホントにオリンピック大丈夫か?
Posted by みかん | URL | 05/07/23 10:52 | gBp3e6l2

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