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1995年1月17日午前5時46分
 当時、私は大阪市中央区に住んでいました。上町台地の上。地盤が比較的しっかりしていると言われる場所です。
 そんな所に住んでいた私でも、本棚が倒れてくるなどして、「これは死ぬかもしれん」と思いました。一人暮らしだったのでよけいに怖かった。それから1カ月ほどの間、不意に襲ってくる余震に怯えたものです。

 あれから11年。「震災の風化が進んでいる」とよく言われます。
 でも体験した人にあの瞬間のことを聞けば、きっと誰もが身震いし、昨日のことのように思い出すに違いありません。震度4程度の体験しかしていない私でもそうなんですから。
 体験者の心の中では決して風化などしていないのです。問題はそれをどういう形で社会に伝えていくかでしょうね。

 今日テレビを見ていたら、震災ボランティアの人(NPO)が言ってました。「後世に伝えていくのが私たち生き残った者の務めです」。
 私なんか「生き残った者」てな大げさなもんじゃないけど、それでも伝えられることはきっとあるはず。……って、聞き伝えが大半ですけどね(^_^;。神戸やら西宮やら、あのへんで被災した友人・知人がたくさんいますので。

 先日テレ朝だったか、地震のスペシャル番組をやってました。草野仁さんが司会で。
 興味深かったのは「トイレ」の話。阪神大震災の後、「トイレ」が原因で体調を崩したり亡くなった人が少なくなかったそうです。

  トイレが少ない、使えない
   ↓
  水分を取らないように心がけてしまう
   ↓
  血栓が詰まる
   ↓
  死につながる

 これが教訓となり、東京都では「マンホールトイレ」がたくさん設置されたのだそう。やるなぁ東京都。……大阪はどうだろう?

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