お気楽くっくり

　遅ればせながら、本田美奈子さんご逝去の話。

　私、この人のことあまり知らないんですよね。
　亡くなってからワイドショーで芸歴などが紹介されて、それで初めて詳しく知ったという感じで。
　
　私が今まで知ってたのは……

　・ヘソ出しルックで「1986年のマリリン」を歌ってた
　・途中からアイドル路線をやめて、ミュージカル女優に転向

　……これぐらい(^_^;

　亡くなった日の夕方のニュースで第一報が伝えられた時、夫は「うそっ！！」と大きな声出して驚いてました。
　「白血病、良くなってきてるって思ってたのに、何でや……」と、かなりガックリ来てた。

　そう、夫は昔、彼女の大ファンだったんです。

　夫は本田さんの１才下。
　本田さんが「マリ〜リ〜ン♪」と歌ってた頃、夢中になってた世代。
　当時はあまりCDとか買ったりしなかった夫が、本田さんの「美奈子・全仕事」という4枚組のベストアルバムを大枚叩いて購入したという（1万円）。

　昨日、真っ昼間にビデオが動いてたんですが、私は「たぶん夫がCSの音楽番組か何か録ってるんだろうな〜」と思ってたんです。MTVとかよく録る人なので。
　ところが夜になって夫が見始めたビデオは、日テレ「ザ・ワイド」。もちろん本田さんの特集が目当て。
　わざわざワイドショーまで録画するとは……。そんなに好きだったとは知らなんだ。

　本田さんが病床から選曲して出したというCD、売れてるようですね。
　「買わないの？」と夫に訊いたら、「今はまだよう聴かんなぁ……」とボソッ。
　その気持ち、わかるような気がする。
　
　本田さんは見かけは非常に華奢なんだけど、ものすごく頑張り屋さんで、向上心もものすごくあって、現状に満足することなくいつも先を見ていた、そんな素晴らしい人だったようですね。

　芸能人が亡くなった時って、よく周囲の人たちが「惜しい人を亡くした」とか言いますが、お世辞っぽいのも混じってるなーと思うことがちょくちょくあります。
　が、本田さんの死を悼む周囲の人たち（舞台の共演者など）のコメントを聞いてますと、「ああ、この人の死は本当に惜しまれているんだ。それほど将来を嘱望されていたんだ」というのがひしひしと伝わってきました。
　（若すぎる死だから、というのもあるんでしょうが）

　慎んで本田美奈子さんのご冥福をお祈りいたします。

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仕事が休みだったので、ワイドショウで告別式の場面を見ました。アイドル歌手の時代は、興味もありませんでしたが、舞台をするようになってから、一度は観に行きたいと思っていました。

レ・ミゼラブルとミス・サイゴン
いつか・・・などというのはあてにならないものですね。
行きたい、観たい、と思ったその時に動かなければ、その「場面」に置いて行かれてしまうものです。
あのきゃしゃな身体で、本当に努力し、舞台を生きる場所に選んだというのに。
神様に愛されると早く召されてしまうんでしょうか。
悔しかったでしょうね。

樹姫さん、コメントありがとうございます。

私も告別式の場面、ちらちらと見てたんですが、お母様が痛々しくて見てられませんでした(T^T)

身長163センチあるのに体重は38キロって……それであんな声がどうやって出せるんでしょうか。もう想像もつかない努力を陰でされたんだと思います。

白血病もいろいろなんですね。渡辺謙さんのように克服して世界的スターになる人もいるというのに。神様は不公平ですね。

夫はあれから毎日「ザ・ワイド」を録画して、帰宅後見入ってます。今日は泣いてましたわ。声かけられんかった。そんなに好きだったとはほんと知りませんでした(^_^;

声は身体の細さにはあまり関係がないと聞いたことがあります。
音感や専門的訓練やご本人の努力はもちろん必要ですが、胴が丸いこと（ペタンコでなく）や頭蓋骨のかたち――つまり持って生まれたものが重要だと。楽器として声を共鳴させられる身体を持っているか、なんだそうです。
きゃしゃな体格であの声量、音域。彼女は歌うために「神に選ばれた」人だったのだな、とくり返し流れる映像を見て思いました。
最初はただびっくり、今は「もったいない」のひとことです。この先彼女に与えられるべき仕事がもっとあったろうに。

もう少し感想を・・・・

先日観た映画のあらすじ
結婚式の日に交通事故で妻を失う保険会社で働く青年は、特別に神様から選ばれて、人の死ぬ日が書かれている本を託されます。絶望した彼は長く生きるよりもと、自分の寿命の10年を死ぬべきはずの敬愛するシスターに分け与えます。お産で死ぬはずの孤独な女性にも分けようと願いますが、本の存在を知った保険会社に邪魔され、裁判で裁判長にさえぎられます。女性は死に、生まれた子供はシスターが育てることになります。
彼は支えてくれた女性と再スタートし、司法により封印されるはずの「死ぬ日の書かれた本」は最後は海に沈んでしまうのです。

お話と知りつつも、現実にあったなら、本田さんに分け与えられたらと思いました。生きる価値のない人間は確かにこの世に存在します。ささいなことで命を絶つものも後を絶ちません。生きたいと願わない人は、生かされて行くべき人に命が譲れないものですかね。あさはかな戯言ですが・・・・

るるもっぺさん、コメントありがとうございます。

なるほど、体重とかはあまり関係ないんですね。
お話聞いて思い出しました。確か大友康平さんだったと思いますが、声量というのは生まれつきのもので、努力しても限界があると言ってましたわ。
私は若い頃にバンドをやってたんですが、ボーカルをすることになった時、ライブハウスの人に「あんた声量ないな〜。もっと鍛えなあかんわ」と言われて、「具体的にどこを鍛えればいいんですか？」と訊いたところ、「腹筋」という返答でした。もしかして腹式呼吸の話だったのかしら？(^_^;


樹姫さん、コメントありがとうございます。

憎まれっ子世にはばかる、良い人ほど早死にするって言いますよね。
私にも20代半ばで病死した友人がいて、この人がほんとに良い人で、周りはみんな「何でこんなええ奴が俺らより先に死ぬねん」と言ったものです。
私は輪廻転生を信じてたりするので、早死にした人に関しては、「今世での修業はもう終わったんだ。だから次のステップに進んだんだ」と思うようにしてます。そうとでも思わなければ辛すぎる、ってのもありますが。

輪廻転生
くっくりさん、私も信じています。

私事ですが、若いとき、２１歳と２３歳だった二人の兄を続いて亡くしています。
今、二人の息子は叔父達の歳を越えました。
何も夢を叶える間もなく旅だってしまった兄たちの分も、息子達には精一杯人生を全うしてほしいと思っています。

本田さんもきっと、真っ正直に生きる誰かのもとに生まれ変わってくれることと信じたいです。
それが歌でなかったとしても、芸術の神が見守ってくれるような人のもとに。

樹姫さん、……そうだったんですか。それは悲しいですね(T^T)
人生って、運命って、本当に何だろう？と身につまされますね。
人生はサバイバル、たまたま今日は無事だっただけ、私たちは着実に最期の日に向かって歩いているわけで、だからこそ１日１日を大切に過ごさねばならないと思います。

　本田さんで思い出すのは、「ミス・サイゴン」のときにベトナムで身柄を拘束されてしまい。帰国後に「日本は自由で良い国です」と述べたことでしょうか。
　この会見を「諸君」の巻頭コラムが取り上げ「可愛くて歌が上手いだけの娘だが、本質を理解している」と書いて、「一方で、ベトナムを絶賛していた左翼共は・・・」と対比していたのが印象的でした。（これでは「ぼやき」向けの内容ですね）
　デビュー当時のあの格好には・・・でしたが、それでもあの歌声は素晴らしかったです。
　御冥福をお祈りします。

Ishiiさん、コメントありがとうございます。
おお、言われてみればそういう出来事がありましたね。本田さんのコメントとか細かいことは全然覚えてないけど、確かにありましたわ。
へええ〜「諸君」にまで載ったんですか。もう10年以上前のことですよね。Ishiiさんは記憶力がいいですね〜。そもそも私なんて「諸君」を買い始めたのがほんの２〜３年前ですから(^^ゞ

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